2010年01月22日

青年劇場、土方与平さん死去

青年劇場の、土方与平(元青年劇場製作部長、顧問。土方与志の次男)さんが21日に死去されました。
 土方与平さんは、日本の新劇運動を興したともいえる、築地小劇場を創った一人である土方与氏さんの次男。父土方与志の亡命により一家でフランスに在住したこともあり、フランス語は堪能、議論になると日本語よりフランス語が出てくるとおっしゃっていたのを思い出しました。
 青年劇場で数々の舞台製作はもちろん、フランスの文化実態について多くの著書を出されました。
 私は鑑賞会の研修会でお会いしまして、演劇にかける熱をもたらえた方であることをそのとき強く感じました。
 今年は年始めに、青年座の創立メンバーの東恵美子さんも亡くなられ、戦後の新劇運動を担っていた方がまた一人亡くなられました。
謹んで哀悼の意を表します
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2006年09月25日

9月25日(月) 広渡常敏さん死去

 東京演劇アンサンブルの代表の広渡常敏さんが、9月24日に敗血症で死去されました。(79歳)
 ベルリンでこの8月に行われた『ガリレイの生涯』の演出をされたばかりでした。
 ご冥福をお祈りします。
 
 東京演劇アンサンブルウェブサイト広渡さん訃報

 名演と東京演劇アンサンブル・広渡さんの縁は深く。創立の翌年には『森の野獣』(当時の劇団名は三期会)を上演。そして自主例会を復活した1962年には、特別例会として『長い夜の記録』(集団創作・広渡常敏演出)を 1969年には名演創立15周年記念公演として『秩父困民党』を上演しました。
 長く会員を続けている方からは、今でも『グスコー・ブドリの伝記』のこと、劇団員の皆さんとの交流の話が折々に出てきます。『秩父困民党』の時は、東京の稽古場を1回だけでなく、2度、3度と貸切バスで訪問したとのこと。
 名演においての広渡さんの演出の最後の例会は1996年4月『幻灯辻馬車』でした。
 
 私個人としてはこの作品が、東京演劇アンサンブルとの最初のおつきあいだったのですが、劇団員の方にまるで旧知の友人のように、接して頂いたことが記憶に残っています。お酒を飲みながらのお話がとても刺激的で、初対面にも関わらず、芝居から政治、経済、文化に至るまで劇団員の方々にお話いただきました。
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2006年07月22日

日本劇団協議会会長に戌井市郎氏

 日本劇団協議会会長に、先月19日に亡くなった森塚敏さんの後任として、文学座代表の戌井市郎さんが就任しました。

読売新聞サイト
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2006年05月16日

日本ペンクラブ「共謀罪新設法案に反対し、与党による強行採決の自制を求める」声明発表。

4月26日の記事でも触れた「共謀罪」ですが。日本ペンクラブ井上ひさし会長が5月15日に記者会見を行い。声明を発表しました。
 http://www.japanpen.or.jp/seimei/060515.html
 
 この「共謀罪」。人や強盗でも、予備的な準備行為があってはじめて犯罪とされていたのが、共謀罪では、準備行為をしていなくても「合意」してさえいれば犯罪となります。
 「声明」によれば
 「いま審議されている共謀罪法案は、与党が準備中と伝えられるその修正案も含めて、どのような「団体」であれ、また実際に犯罪行為をなしたか否かにかかわりなく、その構成員がある犯罪に「資する行為」があったとされるだけで逮捕拘禁し、厳罰を科すと定めている。法案の「団体」の限定はまったく不十分であり、また「資する行為」が何を指すのかの定義も曖昧であり、時の権力によっていくらでも恣意的に運用できるようになっている。」という問題点を指摘しています。
 さらにこの法律は、計画にかかわっても自供すれば罪が軽減されるため、つねに密告を警戒して、疑心暗鬼で暮らさなければならなくなる可能性が高くなります。
 正直、危険な法案だと思います。 
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2006年04月26日

劇作家協会が「共謀罪」に反対…緊急アピールを発表

殺人など重大犯罪の実行行為がなくても、謀議に加わるだけで処罰可能な「共謀罪」新設を柱とする組織犯罪処罰法改正案をめぐり、日本劇作家協会(坂手洋二会長)は4月24日、「共謀罪に反対する表現者の緊急アピール」を発表しました。
関連報知スポーツサイトより
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060424-OHT1T00213.htm

日弁連(日本弁護士連合会) 共謀罪に反対します
http://www.nichibenren.or.jp/ja/special_theme/complicity.html

日本劇作家協会サイト内 「共謀罪に反対する表現者の緊急アピール」PDFファイル
http://www.jpwa.jp/main/inform/appeal060424.pdf
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2006年02月02日

松原英治・若尾正也記念演劇賞受賞者発表

 東海3県の劇団・演劇人が名古屋市内で上演した作品の創造に参加した個人に送られる、松原英治・若尾正也記念演劇賞受賞者が発表されました。今回が10回目になります。

小熊ヒデジさん(俳優・制作)
 KUDAN Project公演『百人芝居・弥次さん喜多さん』(2005年8月10日〜13日・愛知県勤労会館)は、夢幻世界に弥次さん喜多さんが戯れる二人芝居の傑作を、出演者161人という衝撃的で感動的な大舞台に変身開花させた制作と主役の演技ならびにてんぷくプロの中心的な俳優・制作者としての活躍。

舟木淳さん(俳優・演出家)
 劇団ふなきスタジオ公演『歎異抄異聞・親鸞外伝』(2005年10月7日〜9日・名古屋市北文化小劇場)の法然に学び、朝廷の念仏停止で越後に流されながら、非僧非俗を標榜し、多くの弟子を育てた人間親鸞の重厚で存在感のある演技ならびに長年の俳優・演出家活動と多くの演劇人育成への貢献。
 
 授賞式は2月14日にアパホテル名古屋錦で行われます。

選考委員は以下の方です。(敬称略)
委員長 河野光雄(名古屋演劇ペンクラブ理事)
委員  安住恭子(演劇評論家)
    宇都宮吉輝(名古屋演劇鑑賞会会長)
    桐山健一(朝日新聞学芸部)
    黒川光弘(中日新聞論説委員)
    清水義和(愛知学院大学教授)
    藤井孝子(名古屋演劇鑑賞会副委員長)
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2006年01月25日

佃典彦さん岸田戯曲賞受賞(1月23日)

 第50回岸田戯曲賞を、名古屋のB級遊撃隊の佃典彦さんが受賞しました。(ポツドールの三浦大輔さんが同時受賞)
 http://www.hakusuisha.co.jp/current/kishida_senkou.html
 
 受賞作品になった『ぬけがら』は昨年5月に文学座のアトリエで上演されまして、演出した松本祐子さん(大阪出身の名古屋育ち)はこの作品で、第47回毎日芸術賞千田是也賞を受賞しています。
 アトリエの満員の空間でみたこの作品、その空間と文学座の俳優陣が、佃さんの書いた世界を表現していました。名古屋と思われる場を舞台(時折出てくる名古屋を思わせる場で、名古屋からやってきた数名のみが強い反応をみせてました)に、ぬけがらとなって過去に戻っていく父と、その息子が描かれてました。
 芝居が終わった後、自分のこと、家族のこと、いろいろしゃべりたくなって、やたら飲んだことが思い出されます。
 おめでとうございます、ますますの活躍を!
posted by 管理人 at 23:27| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月13日

名古屋市文化施設指定管理者制度導入へ

 名古屋市議会の6月定例会が11日に終了しました。
 今回の定例会の議題は、「指定管理者制度」の導入に必要な、公共施設の条例改正が主だったようです。(http://www.shikai.city.nagoya.jp/kekka/sityou/1706.htm
さて、その文化施設に関する条例改正ですが、内容はそれぞれの施設が指定管理者によって管理できるよう、条文を改めたものです。平成18年4月1日施行です。
 
 今回の条例改正で、指定管理者制度が名古屋市の文化施設に導入されることになります。具体的な管理者の選定の過程で、より具体的な市としての芸術文化への振興策が必要ではないかと思います。今回の指定管理者制度の導入にあたっては。名古屋市の文化施設の条例改定を考える会(http://nagoya.cool.ne.jp/jourei/)が市に対して要望書を出しているなど、名古屋の劇場を使う側からも、動きが出てきていますが、今、条例が改正され、具体化していくなかで、改めて、そのことを再び考えることが必要ではないかと思います。
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2005年05月14日

名古屋市の文化施設料金値上げの方向か?

 5月11日の中日新聞の報道によれば、名古屋市は、スポーツ・文化・観光施設の使用料・入場料について、利用者の負担のあり方の基準を設けた上、各施設の料金を見直しす条例案を9月の市議会に提出予定。とのことです。
 いわゆる、公的な施設はその経費を使用者が全額負担しているわけではなく、一部分を公費で負担しています。
 報道によると、 名古屋市 「公の施設に係る受益者負担のあり方に関する報告書」(名古屋市受益者負担のあり方研究会)
 (報告書のPDFファイルhttp://www.city.nagoya.jp/_res/usr/9192/honpen.pdf
 の報告を元に、公費と受益者負担の比率を決めていく模様。また、指定管理者制度の導入にあたって、「指定管理者による自主的・自立的な施設の管理運営を行わせるためには、あらかじめ受益者負担の統一的な考え方に基づく使用料や政策判断としての減額・免除の範囲を明確にする必要がある。」ということも書かれていました。
 
 現状の施設は、公費負担の割合が高いので、値上げとなる見通しだそうです。
 
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2004年10月05日

金久美子さん死去

 新宿梁山泊などを中心に活躍した女優、金久美子さんが1日、胃がんのため死去されました。まだ45歳の若さです。
 私が金久美子さんの芝居を最初に観たのは、1990年の上野の不忍池で上演された『人魚伝説』でした。その時の印象が強く(新宿梁山泊そのものが)新宿梁山泊の芝居が名古屋に来るたびに観てましたが、金さん久美子見たさのところもあったかと思います。「映像都市」の公演は名演小劇場であったんですが、階段で幾度かすれ違ったこと(それがどうしたかといえばそれまでなんですが)を今でも覚えています。
 近年は芝居以外にも、映画・テレビで活躍。これからって時に本当に残念です。
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2004年08月21日

燐光群共催問題その後

 メインのパソコンの故障等があり、サマーセミナーや坂手さんの講演会の報告が遅れてしまって申し訳ありません。とりあえずこの問題に簡単に触れておきます。
 
 その後、日本劇作家協会(永井愛会長)、および日本劇作家協会東海支部・日本演出者協会東海ブロック・演劇人有志が連盟で質問状を、名古屋市文化振興事業団に提出した。
 公開質問状はfringe。に掲載。(14日朝日新聞夕刊掲載)また17日中日新聞朝刊にこの問題の記事が掲載。
 事業団は回答したものの、内容が不十分であり、再度質問状が出される模様。
 東海シアタープロジェクトの小劇場ニュースに詳細が掲載されている。
posted by 管理人 at 08:25| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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