2005年07月06日

西川信廣氏のお話を聞く

半月前のことを今頃アップしますが、先月17日、演鑑連中部北陸ブロックの企画研究集会で、文学座の西川信廣さんをお招きして、日本の演劇をとりまく状況と現在の芝居の現場について。お話ししていただきました。
 話は、多岐に拡がりましたが、印象に残っていることをいくつか。
 
 「あちらこちらで言われていることですが、商業演劇、新劇、小劇場を問わず演劇の観客が減少していて、非常に厳しい状況にあること。演劇をとりまく経済的な環境はよくなってきたが、人が育たない。お客さんが育たない。上演される演劇が増えてきた中「いろいろあっていいじゃないか」になってしまい、厳しい目の観客が減ってきた。
 しかしその一方では、質の高い作品には観客が来るようになっている、かつて80年から90年ぐらいの頃、芝居の上演時間は短くていい、テーマは重いと辛い。という気分になっていたが、それは誤っていた。本当の演劇の好きな人の要求は、質が高いものを求めている。演劇をここまで成長させて、支えてきたのは、そんな観客だった、昔の芝居は今よりも演技技術は低いかも知れないが、心は動いた。そういう時代での頃の、創造者と観客といい関係を再びつくりたい。
 それは、ある芝居づくりを一緒になって支えていくという関係が必要。そのためには本当の舞台好きな「コア」な客をつくる必要がある。そのためには相当厳しい目で質の高い演劇を選ぶ必要がある。」
 
 演劇を観る側として、「コア」な観客とはどういうものなのか。一言ではくくれないものであり、その内実は何なのか、これから追求していきたいですね。
 
 また、杉村春子さんが言っていたことだそうですが、芝居の出来は観客の10人中5人だけがほめたら、失敗。そして、6人ほめたら、ちょっとうまくなった。8人ほめたら成功。とのことです。芝居の評価を考えるのに参考になりました。
posted by 管理人 at 01:10| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by みんなのプロフィール at 2005年07月09日 10:41
 初めまして。私は本名ではなく『牢屋(ろうや)壮一』と言うハンドルネームでインターネット上で評論活動を展開している者です。
(改めて説明するまでもありませんが、この『牢屋壮一』と言うハンドルネームは有名なあの『一億総白痴化』と言う名言を残した毒舌評論家の故『大宅壮一』のパロディです)。
 本題に入りたいと思います。私は舞台演劇ではなく最近の『テレビドラマ』について論じたいと思います。
 はっきり言って最近のテレビドラマは面白くないと私は思います。特に民放TVのテレビドラマに出演する俳優(役者)は演技の基礎もろくすっぽ満足に出来ていないアイドル歌手出身の『即席インスタント俳優』が大手を振って横行闊歩と言うか跳梁跋扈している、と言うのが私の印象であり感想です。演技の基礎もろくすっぽ満足に出来ていない『即席インスタント俳優』はテレビドラマでは何とかかろうじて通用するでしょう。しかしながら『舞台演劇』ではとうてい通用しないと私は思います。
 このブログで取り上げられている『西川信廣』氏は演出家として私が言う『即席インスタント俳優』なるものをどのように見ておられるのでしょうか? 私は一度、聞いてみたいと思っています。
Posted by 牢屋壮一(ハンドルネーム)。 at 2007年06月25日 17:36
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