2017年01月12日

名演1月例会 トム・プロジェクト公演『萩咲く頃に』

作・演出 ふたくちつよし
出演 音無美紀子、藤澤志帆、森川由樹、西尾友樹、大和田獏
1月25日(水) 7時
  26日(木)1時30分 6時30分

会費 月額一般 2700円 29歳以下 2000円  
   高校生以下 1300円
入会金  一般  3000円 29歳以下 2300円    
高校生以下 1600円
新入会の方は、会費と入会金が必要です。それ以外の入場料は必要ありません。

父は息子に期待した。
息子はその期待に応えられず、引きこもった。
妹はそんな兄を許すことが出来なかった。
しかし母だけは、どんな時も見守り続けた。
そして2011年3月11日。
あの日を境に家族はバラバラになった……。
「父さん、頑張ったんだよ、僕は」
東北のとある町で暮らす澤田家。
これは、家族の絆を紡ぐ物語です。

珍しく三連休となったある良く晴れた秋の日。
 澤田家ではこの家の主婦咲子が朝早くから仏壇の花の活け替えや家の掃除などに忙しい。長女千秋はこの連休を利用して東京から帰ってきていた。昨夜は、娘の久しぶりの帰郷を喜ぶ父芳雄とともに親子三人夜遅くまで楽しい団欒の一時を過ごしたようだ。父と娘は“おはぎ"と“ぼたもち"の違い(について熱い討論を繰り広げていた。しかし千秋にはどうも気にかかることがあった。
 千秋に早く帰って来いと迫る芳雄を、いつもはたしなめてくれる母咲子が、何故が正月でもないこの時期に帰って来るよう電話してきたのだ。芳雄が寺へ出かけて不在な事を確かめた千秋は、そのことを咲子に質す。
 すると…ある事をきっかけに家を飛び出して行った千秋の兄正樹が、実は今日、何年か振りに帰って来ることになっているというのだ。そして…。

 この物語には、人それぞれの価値観の違い、親と子のすれ違い、引きこもりなど、誰もが経験したことのある問題がたくさん登場します。そしてすべての人の心に記憶されたあの日……。震災にあった東北のある町を背景に、澤田家という一つの家族の行く末を描く、忘れかけていた大事なことを思い出させてくれる物語です。

 3.11の大震災を忘れないためにも、その悲惨さや復興の遅れなどを描くものは沢山ある。しかし、今回描いた作品は、震災が底辺にありながらも前向きに生きる家族の再生を描き一味も二味も違う震災後。「地震をきっかけに良くなった事もきっとあるはずだから、そういうものを描きたかった」と作者の弁。家族の再生と震災復興を重ね合わせた物語。

 俳優陣は、音無美紀子、大和田獏を客演に迎え、劇団チョコレートケーキの西尾友樹が、トム・プロジェクト移籍後、本公演初参加で、その息子役を好演。またトム・プロジェクト所属の女優(藤澤志帆、森川由樹)の出演です。
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posted by 管理人 at 17:40| 愛知 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 名演例会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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