松野さんは、俳優座の公演に数多く出演されています。名演でもブレヒト、シャイクスピアの作品などに出演。私が印象に残っているのは、『カラマーゾフの兄弟』の父親フョードルや、東京で観た、『春、忍び難きを』の、父親役です。2002年の『肝っ玉おっ母とその子供たち』の際には、「いなざわ演劇鑑賞会」主催の事前の学習会に講師でおいでいただき、私も参加させていただきました。ブレヒトのことと俳優座のことなどを話された姿が心に残っています。
ご冥福をお祈りします。
松野さん出演の名演例会(1976年以降)
1976年3月『女の平和』 6月『どん底』 1977年1月『ジュリアス・シーザー』
1978年1月『お気に召すまま』 1979年1月『マクベス』 6月『アントニーとクレオパトラ』
1982年6月『食肉市場のジャンヌ・ダルク』 1983年4月『ウインザーの陽気な女房たち』
1984年5月『肝っ玉おっ母とその子供たち』 1988年4月『お気に召すまま』
1990年5月『エセルとジューリアス』 1994年2月『アドルフに告ぐ』
1994年11月『カラマーゾフの兄弟』 2002年1月『肝っ玉おっ母とその子供たち』
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