2006年01月07日

1月の燐光群公演

昨年8月に、名演の50周年記念行事の一環として、燐光群の坂手洋二さんの講演会を行いました坂手洋二さんの講演会を行いました。「いま、演劇で何を」というテーマにふさわしく、演劇の表現の可能性について熱く語っていただいた刺激的な講演会でした。
 さて、その坂手さんが主宰する「燐光群」の『スタッフ・ハプンズ』名古屋公演が、1月27日〜30日に行われます。イギリスの作家デイヴィッド・ヘアーの作品で。 一昨年イギリスのナショナル・シアターで公演され、イラク戦争開戦までの過程を、実在する政治家たちを劇中の登場人物として描き、そのユーモアとシニカルさが大きな反響を呼んだ作品です。燐光群は昨年12月には、イギリスの鉄道事故を描いた、『パーマネント・ウェイ』を上演していまして、デイヴィッド・ヘアー作品の連続上演になります。 デイヴィッド・ヘアーの日本での上演ですが、1992年、劇団民藝の丹野郁弓(『ドライビング・ミス・デイジー』の演出家)の演出で『渇いた季節の中で…』、今年6月にも同じ丹野演出で『エイミーズ・ヴュー』が上演されます)『ブルールーム』(デイヴィッド・ルヴォー演出・内野聖陽・秋山菜津子の二人芝居)。『スカイライト』(パルコ劇場など)などがあります。

 私と燐光群との出会いは、今から17年前に遡ります。最初にみた芝居が鈴蘭南座でみた『危険な話』です。裁判劇というスタイルで、「今」を骨太で表現している姿と社会に対峙しているその姿勢に圧倒されたのが最初の出会いでした、ちょうどその頃は「小劇場ブーム」の頃でして、その日の夜に当時の人気劇団を超満員の観客の中で見たのですが、昼にみたガラガラ(失礼)の芝居に圧倒されていた自分にとっては、その夜の公演それ自体は悪い芝居ではなかったのですが、表現の質が全く違うように思えました。それからほぼ毎年のように、燐光群の芝居は見続けています。
 
 さて、今回ですが、残念ながらそんなに名古屋の観客が多いというわけではない、燐光群を、より多くの人に知ってもらおうということで、有志で「応援」していこうということになりまして(ニシムラタツヤさんのNotes〜即興ナル日常をご覧下さい)、私も個人的に関わっています。直前に名演の1月例会もあって、名演会員の方はちょっと連続しますが、ちょっと見てみようかなと思われる方は、ぜひ観て下さい。チケットは劇団にお問い合わせいただくか、名演事務所でも取り扱ってます。
 
公演については、燐光群サイト
http://www.alles.or.jp/%7Erinkogun/index.html をご覧下さい。
なお、「総合舞台情報サイト BACK STAGE」サイトに公演情報、坂手さんのインタビュー記事があります。
http://www.land-navi.com/backstage/topic/2005/12/rinkogun/index.htm 

 あと今回の公演は、名演ではおなじみの青年劇場の個性あふれる俳優の吉村直さんも出演されます。こちらも楽しみです。
posted by 管理人 at 01:57| 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 名古屋の演劇など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 映画の事をUPするとアクセス数が増加するであろうことを見越して、再度、燐光群の公
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